こちらのエリアは、都電も近い事もあり、治安的には穏やかな方です。下町なので住宅街が広がっており、今でも古い家や建物があります。今回は荒川区荒川遊園地前エリアで経験した浮気調査についてです。
こ の町で浮気調査をする事は珍しく、住宅が多く、人通りも少ないところは少ないので、尾行は慎重に行わないとすぐばれてしまいます。いつもの感覚でいる地元 の人にとって誰かにつけられる、イコール、ストーカー扱いをされる可能性も有りますし、地元感が強いので見慣れていない顔に対してはかなり敏感になってい る傾向があります。
その街での浮気調査ですが、依頼人は主婦。対象者は旦那。この二人お互いがバツイチ同士。相手方には連れ子はなく、依頼人の方は2人いる。再婚をして再び落ち着いた生活が訪れたと思いきや、依頼人である奥様の不安を煽る出来事が起こったのです。
そ れは、依頼者が家事で洗濯をする際、旦那のズボンの中からあるレシートが見つかったのだ。
中身は、バーのレシート、しかもホテル内のバーである。
お客の人 数は2名。内訳をみると、その日は前妻との子供に会うと出かけている。
その子供はまだ小さく、Barでお酒を飲む歳ではない、では誰と・・・。
前妻と会わない事を言っていたが、嘘をついて密会をしているのか、前妻の家は荒川区エリア。
家の近くで子供と遊んであげることが多いので滅多にその区から出ない。色々な不安があり今回、相談をしてきたとの事。
月に一度、子供と会える約束をしているらしく、決まって休日や祝日に出かけることが多い。
決まって夜の食事は済ましてくるので遅い時もある。
今 回は自宅からの尾行調査になる。電車を乗り継いでいく。
荒川区の現地には都電荒川線を使い現地に向かう。
都電は一車両しかないので、対象者に近づきすぎな いように注意が必要である。
なるべく顔を合わせないように行動するのは難関な調査である。
しばらくすると、荒川区西尾久にある荒川遊園地前に到着する。
前 妻の人と子供が待っており、前妻は対象者の旦那に預けると、車で去っていく。
ここまでは通常の予定通りの行動になり、浮気をしているような雰囲気には見え ない。
二人は荒川遊園地に続く道をまっすぐ歩いていくと、夏限定で開催されている、プールが存在する。
夏に会う時はプールで遊ばせたりするのだが、今の季 節は閉鎖されている。
あらかわ遊園のプールは小さい子供向けプールで、イベントなども夏の時期は盛んだ。
二人は道をまっすぐ 行き荒川遊園地へ、この辺で子供と遊ぶのはこの施設しかないのでおおよそ予測は付く。
荒川遊園地は小さいお子様用の遊園地でもあり、敷地はディズニーラン ドと比べるとかなり小さい。
すべての乗り物が小さい子ように作られているので、新婚夫婦が多い遊園地になっている。
施設には釣り堀や、動物とのふれあいが出来る場所もあり、子供とくるファミリーが多い。
念のため調査員も園内へ。
浮気の可能性は低いと言えるが、もしかしたら園内で何かあるかもしれないので、しっかりと尾行を行う。
この遊園地での調査は意外と回る範囲も少ないので見失う事はない。
しかし、場所が場所だけに、浮いてしまうように見えるので探偵として、服装などは工夫が必要なのである。
ある程度遊び終わったのか時間は夕方前になっており帰るようだ。
都電の駅に行くと前妻が待っており、子供と分かれる。一人になり、これで前妻との繋がりが無い事分かった。
しかしまだ帰る時間の予定よりずいぶん早く、依頼人から聞いていた情報だと、夜11時くらいになる時もあるとの事、ではここから対象の素行が分かるので、失尾しないよう尾行を開始する。
そ のまま都電に乗ってどっかへ移動すると思いきや、ターゲットの向かう先は住宅街へ駅を超え荒川区西尾久5丁目方面へ、何の目的かはわからないが進んでいく 右に曲がったり左に曲がったりと住宅の奥の方まで行く、すると誰かに電話をかけている。すると立ち止まり誰かを待っているようだ。
マンションの中から見知らぬ女性の姿が、玄関で迎えるとそのまま中に入って行く。
知らない女性との接触の写真は撮れたのだが、謎が深まる、数時間後、対象が一人だけ出てくる。
浮気なのかどうかも判断が出来ない、ただ、不貞行為をしていた可能性は十分あり、依頼人に報告をする。
その後、相手が誰なのかを調査していくと、旦那の同級生だったことが判明。
さ らに、前妻と離婚した原因がその同級生との浮気。一度浮気で失敗をしているのに何回繰り返すのか、その後、荒川区ではなく何度かその浮気相手の女との接触 やラブホテルの出入り、など。
浮気調査に必要な証拠をそろえ、提出をする。
その浮気調査の証拠をどう使うかは子供もいるので真剣に考えるそうです。