この町はおしゃれな街で若者に人気のエリアで、小料理屋や飲食店と住宅街で入り混じっている、下町感がある街になります。深夜までやっているお店が多くどれも個性的なお店ばかりです。

三軒茶屋駅前

世田谷区三軒茶屋周辺は、賃料もバカ高いというイメージですが、それほどでもなく無く住みやすい街です。繁華街が近いせいか治安はとても良いとは言えませんが・・・。そんなオシャレな街での浮気調査の実例のご紹介です。依頼人は大学卒業を目前とした男子学生。就職も決まり、卒業したら結婚する婚約者も存在し、はたからみたら幸せな方です。

大学生カップル

服装が派手対象者のターゲットですが、当然、婚約者の女性、彼女は同じ大学生だが2つも年下。成人したばかりの女の子ですが、この2人、両親にも挨拶をすませ、正式な婚約をしているのです。

しかし最近、彼女の行動がおかしい、結婚がせまってくるにつれ夜遊びや、連絡が取れない事が多いそうです。服装も以前とは変わり、なにか、違和感があるそうです。

そこで彼女が住む三軒茶屋へ調査をすることになります。まだ浮気が決定していないので浮気調査ではなく、素行調査になりますが、普段どのような行動をとっているのか、危険な人との関わりはないか、不貞な行動はとっていないかを調べます。

婚約者の浮気調査

ここで探偵としての注意です、結婚をしていない異性の尾行調査や探偵業務に関わる調査ですが、依頼人からちゃんと話を聞かなければなりません。万が一、依頼人が、対象者のストーカーの場合は、犯罪に加担することとなるので、籍を入れていない男女については、ちゃんと婚約はしているのか、同棲期間が長いのか、2人の情報を細かく聞かなければなりません。犯罪に加担してしまった場合、探偵にも罰則が与えられます。

今回の調査スタート地は世田谷区三軒茶屋の対象者のアパートからです。まだ別々に住んでおり、お互いの家を行き来する間柄。調査日は依頼人の彼からの指定で、彼女が予定をドタキャンしてきたとの事で、これが最初ではなくよくあり、その日の夜は連絡が付かない事が多いので、急遽調査員はスタンバイすることになりました。

連絡が来たのが午前中、昼には三軒茶屋駅につき、彼女の自宅まで行く。場所は南口を出て、日本キリスト教団三軒茶屋教会を過ぎ、三軒茶屋病院を過ぎたところである。彼女がまだ家にいるか依頼人に連絡してもらう。彼女が部屋にいることを確認し張込み開始。

病院

婚約者の女性がドタキャンした理由は、体調不良とのことなので、本当のことなら外に出てくることはない。しかし、嘘をつきどこかに遊びに行ったりするかもしれないし、もしかしたら別の男性と浮気、なんてこともあるので張り込みを続ける。

張込ここで探偵としての行動は、事前にどんな事を対象者が言っていても鵜呑みにしない事です。

この調査が浮気の確信がある浮気調査なら関係ないのですが、あくまで憶測、かもしれないいと言う想定はいいのですが、絶対こうだ、なんてことは考えないで行動する事です。

夕方になり、彼女の家の電気が消えました。就寝かお出かけです。張り込みをしているとアパートの出入り口から女性の姿が、依頼人から事前に情報提供を貰っていた写真と一致、すぐに尾行に入ります。写真では清楚に見える服装ですが、現実は派手でいわゆるギャルと言ってもいい格好とメイクです。足早に三軒茶屋駅方面に向かっておりますが、世田谷区から出て違う場所に向かう可能性もありますので万全な準備をして行動します。

彼女尾行

彼女は首都高速線道路の下の道沿いを歩きニッポンレンタカー三軒茶屋駅前営業所を通り、飲食街へと道を曲がりました。

ここで探偵として大通りについての尾行のあり方を説明します。道が広い分尾行する側が反対側だと対象者が道を曲がったらすぐ追いかけられません。狭い道の場合は真後ろを歩くと警戒されます。大通りでの尾行は他人を挟みその後ろから尾行をすると理想の尾体制になります。人がいない場合は少し離れて曲がり角を曲がったらダッシュで追いかけましょう、曲がり角で立ち止まっている場合もあるので用心しながら追跡をします。

バーカウンター

飲食街に向かっている彼女は、とあるお店へ入って行く、見た感じ飲み屋にしか見えないお店、体調が悪いのに飲めるはずがない、このお店で誰かと待ち合わせの可能性も有るので、調査員の一人は店内へ、バーカウンターのような場所、仲良さそうに話す店員と対象者。

次第に空気は重くなり会話から聞こえる内容はかなり重い話でした。

店員「なんで婚約なんかしちゃったの?」

対象者「なんか断れなかったし、こんなに責任が重い交際になるとは思わなかった」

店員「婚約するってことは結婚するってことだよ?」

対象者「この前、成人式を終えて気づいたんだもん。結婚はしたいとは言ったけど、だんだん重くなってきたし、親の紹介も仕方なくだったし。」

店員「今から婚約破棄できないの?」

対象者「わからない、彼とも会いたくないし・・・」

バーテンと聞こえてくるのは結婚をしたくないという内容。若いから無知だったのか婚約という言葉の意味を理解していないのか、終始その話で持ちっきり、聞こえないように話しているつもりだろうが、はっきりと聞こえる。

当然その場にいる調査員は聞き耳をずっと立てているわけにはいかないので、他のバーテンダーと話をしながら対象者の発言を録音し記録していたのです。

夜も遅くなり、彼女が帰宅するのかお店を出る。しかし店の外から動かない。

もしかしたらと探偵の勘が働く。この店の店員を待っているのでは?もしかしたら浮気をしているのでは?店の中にいる調査員はすぐに出ては違和感がある状況だったので外で張込みをする調査員へバトンタッチ、後から追いかける算段で行動をする。

案の定、店員と歩いている、手をつなぎまるで恋人同士。

ドンキ・ピカソ

世田谷区三軒茶屋から出るのか、それとも店員の家?対象者の家?尾行をしばらくしていると、首都高速道路を通り過ぎ、ドン・キホーテピカソ三軒茶屋店を過ぎてあるマンションへ。部屋の玄関が外観から丸見えなので2人で入って行くところをカメラで押える。これにて浮気調査が完了する。

依頼人にこのことを報告、婚約破棄はするが、相手の男性の関係など思い悩む部分があるようで、この証拠を元に何が出来るか考えるという事です。

決定的な浮気の証拠は写真、プラス音声がある場合はかなり有効な証拠になります。今回のように音声が取れたのはたまたまです。取ろうと思っても、雑音や中々うまくできないケースもあります。失敗をしたらすべてが台無しですので、状況に合わせて判断しましょう。